部屋干しのお悩みを解決! 生乾き臭を防げ!
こんにちは。サードブレインです。
梅雨に入り、洗濯物が乾きにくい今日この頃です。部屋干しで室内がジメジメするだけでなく、さらに悩ませるあの生乾き臭! 不快指数MAXですね。今回は洗濯物の生乾き臭について、原因と対策をご紹介したいと思います。

1.生乾き臭の原因 “モラクセラ菌”!
あの嫌な生乾き臭の原因は“モラクセラ菌”の増殖です。モラクセラ菌は人の口・鼻・喉などの粘膜に存在し、普段は害がありません。モラクセラ菌自体が臭いを発するわけではなく、汗・皮脂汚れ等と反応して増殖し、生乾き臭を発生させます。洗濯する前の汚れたものを洗濯カゴに入れていると、徐々に菌が繁殖していきます。洗濯槽の裏側にも菌が潜んでいるので、汚れた洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしにしておくのもNGです。生乾き臭との戦いは、洗濯前から始まっていたのですね!

2.生乾き臭の発生を抑える洗い方
生乾き臭は、毎日のお洗濯の洗い方・干し方を工夫することで抑えることができます。まずは洗い方のポイントです。
- 洗濯物を詰め込みすぎない・・・洗濯槽の7割ほどを目安に!
- 洗濯洗剤や柔軟剤を入れすぎない・・・すすぎ残しが菌のエサになります!
- すすぎにおふろの残り湯を利用しない・・・残り湯は雑菌がいっぱいです! 利用する場合は洗いだけにして、すすぎには水道水を使いましょう。
- 洗い終わった洗濯物は、放置しないですぐに干す
- 月に一度、洗濯槽を掃除する・・・洗濯槽洗浄コースなどを活用しましょう。排水ホース・排水溝も忘れずに! もちろんフィルターのゴミは洗濯のたびに取り除きましょう。

3.生乾き臭の発生を抑える干し方
干し方も、少し工夫すると乾き方に差がつきます。
- アーチ状に干す・・・長いものを両端に、短いものを真ん中に干す。
- 厚手のものと薄手のものを交互に並べる
- タオルは片方が長くなるようにずらす・・・半分に折って干すと重なった部分が乾きにくい。
- シャツはボタンを開けて襟を立てる
- フード付きのものは上下逆さにする・・・長袖も脇の部分が乾きにくいので、逆さにして干すと良いでしょう。
- デニムパンツ等は裏返しにする
- カーテンレールには干さない・・・窓際は空気の流れが悪いので乾きにくいうえ、洗濯物を干す用には作られていないので壊れる恐れもあります。
- 除湿器や扇風機を使う・・・湿度をぐっと下げて風を当てると乾きやすくなります。
しかし困ったことに、どれだけ気を付けていてもいつの間にか生乾き臭はついてしまいます。しかも原因となるモラクセラ菌は乾いた後も衣類に残存し、汗をかいたときや濡れた時に再び繁殖して臭いを発生させてしまうのです。

4.ついてしまった生乾き臭をリセットするには?
モラクセラ菌の弱点は“熱”です。60℃以上で20分加熱すると死滅するので、臭いを消すことができます。
- 60℃以上のお湯につける
シンクや浴槽に60℃以上のお湯をはって、衣類を30分程つけてから洗濯をします。お湯が冷めてしまうので、足し湯をしながら60℃以上を保つのがポイントです。
- アイロンで加熱する
洗濯後の湿った衣類に中~高温でアイロンをかけて、しっかり乾燥させます。アイロンがけOKかどうか、洗濯表示のチェックを忘れずに!
- コインランドリーの乾燥機を利用する
コインランドリーは70~120℃程の高温で乾燥させるので、菌を死滅させることができます。お金や待ち時間がかかりますが、24時間稼働している所も多いので気軽に利用できて便利です。
- 洗濯前に重曹や酸素系漂白剤につけおきする
30~40℃のぬるま湯に重曹か酸素系漂白剤を溶かし、衣類を1~2時間つけておきます。そのあとそのまま洗濯機に入れて洗うと良いでしょう。ただし色落ちには注意! 色柄物は目立たないところで試してからにしましょう。

外干しや天日干しで十分除菌ができるのでは?と思いがちですが、モラクセラ菌は紫外線にとても強いので、残念ながら太陽光だけでは菌や臭いを取り除くことはできません。最近では、部屋干し臭に特化した洗濯洗剤や柔軟剤も市販されているので、上手に使いながら普段の洗濯でしっかり汚れを落として菌が増えないように気を付け、臭いが気になってきたら一気にリセットして、生乾き臭のストレスから解放されましょう!
