空き家が増えています!!
こんにちは。サードブレインです。
総務省統計局が5年ごとに実施する“住宅・土地統計調査”が、2023年10月に全国で行われました。これは、”我が国の住宅とそこに居住する世帯の居住状況、世帯の保有する土地などの実態を把握し、その現状と推移を明らかにする調査”です。空き家対策の重要性が年々高まっていることを踏まえ、引き続き空き家の保有状況等を把握するとともに、超高齢化社会を迎えるにあたり、高齢者の住まいや暮らし方をより的確に把握することを主な狙いとしています。

今回(2023年10月)の調査によると、国内における総住宅数は5年前の前回調査と比べ、261万戸増えて6502万戸と過去最多を記録しました。
一方、全国の空き家も前回調査と比べると、51万戸増えて900万戸となり、こちらも過去最多を更新しています。空き家率についても過去最高の13.8%となり、全国の住宅約7戸に1戸が空き家ということになります。ちなみに、30年前の空き家数は448万戸、空き家率は9.8%なので、30年間で急激に増加しています。

また、空き家率を都道府県別に見てみると、最も高いのは21.2%の和歌山県・徳島県で、約5戸に1戸は空き家という結果でした。他にも、山梨県・鹿児島県・高知県・長野県で空き家率20%以上を記録しており、どちらかというと西日本の方が空き家率が高い傾向にあると言えます。
この要因のひとつとして、単身高齢者の世帯数増加が挙げられています。やがて誰も住まなくなって空き家になり、その後相続ができていなかったり、相続しても遠方だったり費用がかかるのでそのまま放置してしまう、といったケースが多いようです。
義務化された相続登記や改正された空き家対策特別措置法について、またの機会にご紹介したいと思います。