父の日に心を込めて・・・

こんにちは。サードブレインです。
6月の第３日曜日は、父の日ですね。
母の日に比べるとなんとなく印象が薄く忘れられがちですが、父親に日頃の感謝を伝える大切な日であることに変わりはありません。

1.父の日の由来は？

父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の祝日で、ソノラさんという一人の女性が声をあげたのが始まりです。

ソノラさんの父親は、南北戦争から戻り男手ひとつで６人の子供を育て上げたそうです。６人兄弟の末っ子だったソノラさんは、ある日教会で母の日があることを知り、「父親にも感謝を伝える日をつくってほしい」と教会に嘆願したそうです。嘆願したのが１９０９年、父の日として正式な祝日になったのは１９７２年だと言われています。なぜ６月になったのかというと、ソノラさんの父親の誕生月が６月だったからだそうです。

2.日本で父の日が始まったのはいつ？

日本に父の日が取り入れられはじめたのは、１９５０年代です。当時はまだ認知度が低く、現在のように一般的な行事になったのは１９８０年代に入ってからだそうです。デパートなどが販売戦略の一環として父の日を取り上げたことや、有名人の中から素敵なお父さんを選ぶベストファーザー賞が始まったことから、広く浸透していったようです。

とはいえ、話す機会がなかったり父親の欲しいものがわからなかったりで、なかなかうまく感謝を伝えられない方もいらっしゃることでしょう。

3.世界の父の日について

父の日はアメリカや日本だけでなく、様々な地域で習慣になっています。いくつかご紹介します。

• カナダ・・・日本と同じ６月の第３日曜日です。プレゼントを贈るほか、家族みんなでアウトドアを楽しむ習慣があるそうです。普段は仕事で忙しいお父さんも、家族と一緒に過ごせるステキな一日になりますね。
• イギリス・・・日本と同じ６月の第３日曜日です。花やメッセージカードを送るのが定番で、花言葉やギフトに込める意味にこだわるのが特徴です。
• 韓国・・・日本のおとなり韓国では、５月８日を“オボイナル”とよんで、父親だけでなく母親にも感謝をする“両親の日”としています。花などのほか、商品券や電化製品など高価なものを贈ることもよくあるようです。
• ドイツ・・・ドイツでは、５月のキリストの昇天祭（イースターを１回目の日曜日として６回目の日曜日）と同じ日です。この日は、お父さんたちが友人同士で集まって羽を伸ばす日で、外でお酒を飲んだりグループで盛りあがったりする陽気な一日なのだそうです。お父さんにゆっくり楽しんでもらう日、というイメージですね。
• オーストラリア・・・オーストラリアでは９月の第１日曜日です。家族みんなでバーベキューなどのアウトドアを楽しむのが一般的です。
• イタリア・・・イタリアでは３月１９日です。この日は、イエス・キリストの養父であるサン・ジュゼッペの祝日とされています。宗教色が強いのが特徴で、イタリアのジェノバでは“ゼッポレ”という揚げ菓子を食べて、サン・ジュゼッペを祝福するそうです。
• フィンランド・・・フィンランドでは１１月の第２日曜日です。１１月に祝日がなかったから、という理由で決まったそうです。プレゼントは、カードや手作りの贈り物が定番です。

世界各国の父の日は宗教や歴史によって様々ですが、それぞれの形で父親に感謝を伝えているのですね。日頃お忙しい方も、普段はなかなか伝えられない感謝の気持ちを込めて、今年の父の日はお父さんの好物をお土産に、顔を見せに行かれてはいかがでしょうか。